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臨書作品ー九成宮醴泉銘ー

佐藤 有英

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九成宮醴泉銘(節臨)
珠壁交暎 金碧相暉 照灼雲霞 蔽虧日月 観其移山廻澗 窮泰極侈 以人従欲

歐陽詢の書碑の中でも尤も著名で楷法第一と称せられるものである。書字の規範中の規範。凄みのある正攻法。歐陽詢76歳にして気力充実の作。
「九成宮は唐王朝の別荘で中国天台山にあり、太宗皇帝が避暑に出向き,皇后といっしょに散歩していたとき 城内の一角にかすかに湿り気のあるのに気づき,皇帝が杖で突きさしたところ,まるで醴(あまざけ)のように美味しい泉が湧き出した。これは太宗皇帝の徳の高さに感じた天帝が下された瑞祥だというので,さっそく記念碑を建てることになった。文章は貞観の治の功臣魏徴が作り,歐陽詢が書いたもので九成宮という離宮に湧き出た,あまざけのように美味しい泉を記念する碑である。
by souu-y | 2011-02-12 15:59
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