曲江

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朝囘日日典春衣      朝より回りて日々春衣を典し
毎日江頭盡酔歸      毎日江頭に酔を尽くて帰る
酒債尋常行處有      酒債は尋常 行く処に有り
人生七十古来稀      人生七十古来稀なり
穿花蛺蝶深深見      花を穿つの蛺蝶深々として見え
點水蜻蜓款款飛      水に点ずるの蜻蜓款款として飛ぶ
傳語風光共流轉      伝語す風光共に流転して
暫時相賞莫相違      暫時相賞して相違うこと莫れと



朝廷の勤務からさがってくると毎日毎日春の衣服を質入して、
曲江のほとりで酒を飲み、酔ってから帰る。
酒の借金は普段行くところ、どこにでもあるものなのだ。
そんなことより 人生は短く、七十まで生きた者はこれまでめったにいない。
せめて生きている間、酒でも飲もうではないか
花の間に 蜜を吸うアゲハチョウは 奥深いところに見え、
水面に尾をつけているトンボは ゆるやかに飛ぶ。
風光に伝えよう、わたしと共に 流れていこうと。
しばらくの間お互いに賞して 互いにそむきあうことのないようにしよう。



この詩の作者 杜甫は盛唐(712~770)の人で 五十九歳で 
その生涯を閉じているが 
二十一世紀の今 平均寿命には程遠くまだまだ元気な七十歳はいっぱい居る。
私もその一人だと思う。
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by souu-y | 2008-02-09 08:48
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