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刻字 李白詩四首

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白鷺鷥 
白鷺下秋水     白鷺が 水辺におりる
孤飛如墜霜     ただ一羽 霜がおりるよう
心閑且未去     こころのどかに 立ち去らず   
獨立砂洲傍     ひとりたつ なかすのかたに

静夜思
牀前看月光     寝台の前に月光がさしこむ
疑是地上霜     地上に降った霜かと疑うほど
擧頭望山月     頭をあげて山月をのぞみ
低頭思故郷     頭をたれて故郷をおもう

秋浦歌
白髪三千丈     わが姿は 三千丈もあろうかと思うほどの白髪
縁愁似箇長     つもったうれいにより こんなに伸びたのだろう
不知明鏡裏     澄んだ鏡の中にうつる白髪の姿をみるにつけても
何處得秋霜     秋霜のような白髪は どこからやってきたのだろうか

獨坐敬亭山
衆鳥高飛盡     あたりにいた鳥も空たかく飛んで去っていき
孤雲獨去閑     空に浮かんだひとひらの雲も流れさり
相看两不厭     私と見合って たがいに厭きることのないのは
只有敬亭山     ただ 敬亭山だけである

平成九年 毎日展出品作品
by souu-y | 2008-02-09 09:18
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