かな文字の発生

漢字の渡来以前に 神代文字と言われる日本独自の文字が存在したという説もある。研究者も多いが この文字の存在は定かではない。
今、私達が日常使っている文字は 漢字の他 仮名がある。
この仮名の発生は聖徳太子存命中の六〇〇年前後には使用されていたと言われているが これも、はっきりとは判らない。
当時の女子は 難しい漢字からは縁遠い存在であったらしく 漢字書法は習っていなかったようだが、見よう見まねで、漢字草体を書いていたのが 大胆な省略を来たし、簡略体を作り出したのだろうと言われている。
女子の手から生まれた文字であるから、女手といわれている。
仮名は男女ともに使用していたが、一般に伝統の浅い仮名に対し、漢字の優位が信じられていたから 漢字文章には署名があるが、仮名には署名したものがなく古典の法帖などには「伝藤原行成」のように記されている。
仮名文字には 万葉仮名、片仮名、平仮名、変体仮名がある。
万葉仮名とは 萬葉歌集を写した文字のことである。和訓で、書体は楷、行、草三体を使用している。桂宮旧蔵万葉集、藍紙本万葉集、天治本万葉集(仁和寺切)、元暦校本万葉集、金沢本万葉集、尼崎本万葉集などが有名である。
片仮名は吉備真備公が作ったという伝説があるが 確かではない。仏典、漢文読解の便宜上略符として、楷書の一部を使用し始めたものが普及したのであろうと言われている。
平仮名は明治三十三年 比較的平易な仮名四十八字を選定し標準を示したものである。
変体仮名は 鎌倉時代以後 一字一音の草体を仮名として多種多様に使用したもので 標準とする仮名が選定されてから それ以外の仮名文字を変体仮名と呼ぶようになった
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by souu-y | 2008-05-19 16:04
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