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刻字 李白詩四首

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白鷺鷥 
白鷺下秋水     白鷺が 水辺におりる
孤飛如墜霜     ただ一羽 霜がおりるよう
心閑且未去     こころのどかに 立ち去らず   
獨立砂洲傍     ひとりたつ なかすのかたに

静夜思
牀前看月光     寝台の前に月光がさしこむ
疑是地上霜     地上に降った霜かと疑うほど
擧頭望山月     頭をあげて山月をのぞみ
低頭思故郷     頭をたれて故郷をおもう

秋浦歌
白髪三千丈     わが姿は 三千丈もあろうかと思うほどの白髪
縁愁似箇長     つもったうれいにより こんなに伸びたのだろう
不知明鏡裏     澄んだ鏡の中にうつる白髪の姿をみるにつけても
何處得秋霜     秋霜のような白髪は どこからやってきたのだろうか

獨坐敬亭山
衆鳥高飛盡     あたりにいた鳥も空たかく飛んで去っていき
孤雲獨去閑     空に浮かんだひとひらの雲も流れさり
相看两不厭     私と見合って たがいに厭きることのないのは
只有敬亭山     ただ 敬亭山だけである

平成九年 毎日展出品作品
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by souu-y | 2008-02-09 09:18

曲江

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朝囘日日典春衣      朝より回りて日々春衣を典し
毎日江頭盡酔歸      毎日江頭に酔を尽くて帰る
酒債尋常行處有      酒債は尋常 行く処に有り
人生七十古来稀      人生七十古来稀なり
穿花蛺蝶深深見      花を穿つの蛺蝶深々として見え
點水蜻蜓款款飛      水に点ずるの蜻蜓款款として飛ぶ
傳語風光共流轉      伝語す風光共に流転して
暫時相賞莫相違      暫時相賞して相違うこと莫れと



朝廷の勤務からさがってくると毎日毎日春の衣服を質入して、
曲江のほとりで酒を飲み、酔ってから帰る。
酒の借金は普段行くところ、どこにでもあるものなのだ。
そんなことより 人生は短く、七十まで生きた者はこれまでめったにいない。
せめて生きている間、酒でも飲もうではないか
花の間に 蜜を吸うアゲハチョウは 奥深いところに見え、
水面に尾をつけているトンボは ゆるやかに飛ぶ。
風光に伝えよう、わたしと共に 流れていこうと。
しばらくの間お互いに賞して 互いにそむきあうことのないようにしよう。



この詩の作者 杜甫は盛唐(712~770)の人で 五十九歳で 
その生涯を閉じているが 
二十一世紀の今 平均寿命には程遠くまだまだ元気な七十歳はいっぱい居る。
私もその一人だと思う。
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by souu-y | 2008-02-09 08:48

いにしへの

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いにしへの奈良の都の八重桜 けふ九重に匂ひぬるかな

     =古の(能)奈良の都の(農)八重桜け(希)ふ九重に(二)に(尓)ほ(本)ひ(日)ぬるか(可)な(那)=

この歌は何度書いたことか
奈良に住むようになり 何年が過ぎたのだろう。

桜の国の 桜の名所
どこかのキャッチコピーにあるように・・
春の奈良に 桜が咲く

いにしえの昔から・・・
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by souu-y | 2008-02-07 19:01

いつの間にか

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行到水窮處 
[ゆきてはいたる みずのきわまるところ]

せせらぎの音を聞きながら 山の中を気の向くままに散策していると 
いつの間にか水源に辿り着く。

こんな日も訪れるだろうか。

遠い とおい昔
はじめて筆を持ったとき 

希望に胸を膨らませ 真っ白い紙に筆を下ろす
いろは にほへど ちりぬるを・・・

 
それから

長いながい年月・・・

いつの間にか50数年が過ぎた今 古稀を迎えてはじめての個展を催すことになった。
その記念の作品たちを・・・
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by souu-y | 2008-02-07 09:17