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爽雨作品 1 

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千字文
子供に漢字を教えるために用いられた漢文の長詩で1000の異なった文字が使われている。
「天地玄黄」から「焉哉乎也」まで、天文、地理、政治、経済、社会、歴史、倫理などの森羅万象について述べた、4字を1句とする250の短句からなる韻文である。
書道の手本としては、智永が楷書と草書の2種の書体で書いた『真草千字文』が有名である。その後、草書千字文、楷書千字文など、様々な書体の千字文が作られた。また、篆書、隷書、楷書、草書で千字文を書いて並べた『四体千字文』などもある。

平成20年甲骨文字で書いた。
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平成26年 墨型を作る中村雅峯さんの展覧会で千字文の墨を見る。
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その年のグループ展に
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2句目の「宇宙洪荒」より「宇宙」と大きく書き、
「天ははるかで黒く 地は黄色 宇宙は茫漠として広大である 
寒さが来れば暑さが往きて 季節は移り 秋には春や夏に蒔いた穀物を収穫し冬にはそれを蔵にたくわえる」と添え書きした。

1000の文字を覚えるばかりでなく 書道の作品にすると 何通りの作品が出来上がるだろうか?
書体の変化、構成の工夫、一文字だけ書くのか 多字数の作品にするのか。
紙や筆はどんなものを使うか、墨の色は濃墨か淡墨か 滲みの多い作品が良いか、カスレを出すか。
優しい雰囲気にするのか 力強いのが良いのか?

書は人也というが その時の気持ちも作品に反映される。
楽しく書いた書
苦しんで書いた作品

どちらの作品を見たいですか?

by souu-y | 2014-10-17 21:23 | 爽雨作品
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