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文字の誕生

最も古い文字はエジプトのヒエログリフで紀元前三一〇〇年頃である 同じ頃メソポタミアで作られたシュメール文字、そしてインダス文字、クレタ文字、ヒッタイト文字など漢字よりも早くに誕生した文字もある。
漢字が誕生したのは 今から三三〇〇年前の中国は殷の時代といわれている。
しかし、現在まで生き続けているものは「漢字」だけである。どの文字も初めは絵のようなものであったが 長い年月を掛け形を少しずつ変えては来たが 当時の文字が解読出来、それによってその頃の人々の生活なども見えてくる面白さがある。
「中国の寧夏回族自治区で 最古の絵文字が発見された」と報道された。旧石器時代後期の一万六千年から一万年前のもので 甲骨文字より数千年も古いとみられ 壁に太陽や月などの絵が大量に描かれていた。絵文字と認定された約一五〇〇点のうち、解読されたのは一部であるが 甲骨文字との共通点もあるとか。

漢字の字源は 今から一九〇〇年ほど前、後漢時代に 許慎が「説文解字」を著し 長い間字形学の基礎とされてきた。
篆文を資料として解字されたもので その後一八九九年甲骨の発見、その文字解明により 甲骨文字・金文の字形と篆文の字形に違いがあることも解った。

許慎が著した「説文解字」の叙に 六通りの漢字構成法「六書」(りくしょ)が説明されている。象形文字・指事文字・会意文字・形声文字・転注・仮借(かしゃ)を加えた六通りのことである。
象形文字は ものの形を象った絵のような文字のことで「日・月・木など」である、
指事文字は絵に出来ないものを点や線で示したもの「一・上など」と 象形文字にしるしを加えたもの「本・末など」がある。
会意文字は二つ以上の文字を組み合わせて新しい文字を作り 別の新しい意味をあらわしたもの「林・森など」である。
形声文字は意味をあらわす部分と音を示す部分を組み合わせて作られたもの「雲・河・話など」
そして、転注は音楽が人を楽しませるということで「樂」が「たのしむ」という意味に加わったように 本来の意味が変化して他の意味に使われるようになった文字のことである。
仮借は もとの意味に関係なく 音を借りて同じ発音の別の言葉を表したもので、「無」は 舞う人の形であるが 甲骨文では雨乞いの祭りの字に使い 音を借りて「ない、なし」の意味に用いるようになった。このような使い方を仮借という
by souu-y | 2008-05-19 15:53
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